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出来事あれこれ...ESLのクラスにて

03/31/99 Reiko

 さて、独り言をそれぞれ書こう、という話が出たときに、実際なにを書こうかな、と思ったのですが、気負っても仕方が無いので、まずは私が毎日通っているESLのクラスで起こったことを書くことにしました。
 なにしろ、色々な事情で世界各国からアメリカに移民してきた人の集まりですから、食べ物も宗教も母国語も様々です。いろいろな話が聞けます。そのぶん、まとまりの無い文章になることはご容赦ください。それと、たぶん、この記事は時々更新されることになるでしょう。まだ現在進行形ですから。

コンソメスープ

03/31/99 Add.

「これはコンソメスープ?」先生が聞きました。日本人の人がブレイクの時間に先生にあげたものなのですが。梅昆布茶だったんですけどね。そうですよね。そういう濃厚な味がしますよね。うーん。

食べ物のマッチング

03/31/99 Add.

 会話の練習のペアを作るときには、先生お手製のマッチングカードを使います。これは、例えば、「ゴールデンゲートブリッジはどこにある?」という問題のカードと、「SanFrancisico」という答えのカードがあるもので、ばらばらにこれを配り、自分の相手を見つけるというものです。
 この、食べ物版があります。地理版などはクラスに張ってあるマップを見ればなんとか分かるのですが、食べ物は、はっきり言って、初回は誰も分かりませんでした。答えはアメリカ人の先生のみぞ知る、です。「ハンバーガー」だったら、「フライ」というのは、分かります。じゃあ、「ピザ」には?、、、「ビール」なんだそうです。私は絶対コーラだと思って、コーラを持っている人を探していたのですが。それから、アメリカらしいのが、「スパゲティー」には、、、、「ミートボール」。「ミートソース」ではありませんよ。「ミートボール」です。確かに、たいていのアメリカン料理のレストランには「スパゲティー・ミートボール」というメニューが置いてあります。スパゲティーの上にトマトソース(ミートソース?)と巨大なミートボール3個が乗っているものです。私が一番びっくりした組み合わせは、、、なんと、「ジャムサンドイッチ」に「ピーナツバター」です。ちなみに、エルビス・プレスリーの好物は、「ジャムサンドイッチ」なのだそうですが、未だにファンの多い彼も、ジャムとピーナツを塗りたくったサンドイッチを食べていたのでしょうか?
 先生いわく、ちょっとした遊び感覚で、アメリカの常識もわかるから、おもしろいでしょう?とのことなのですが、しかし、本当にこれはアメリカの常識なのだろうか?先生の個人的な趣味では?とおもってしまいます。

ピューリッツァ賞

01/25/99 Add.

"Pulitzer Prize" とは、言わずもがなアメリカの文化各分野に対する賞です。特にジャーナリズムに対するもので有名かと思います。もともとは、ハンガリー生まれのアメリカ人ジャーナリストの創設した賞です。
さて、今回は発音の話です。つづりからいっても「ピューリッツァ プライズ」と発音しても良さそうに見えます。辞書の発音記号でもそのように見えます。しかし、クラスでこれがTOPICになった時、先生が「ポーツァ プライズ」というように発音しました。カタカナで書くとちょっとおかしな事になりますが、このように私の耳には聞こえました。あれ?と思ったのが私だけであれば、いつもの、慣れてしまったジャパニーズイングリッシュのせいかと思うところですが、今回は、中国人、台湾人、ロシア人もあれ?という顔をしています。日本人以外の誰かから「ピューリッツァ プライズじゃあないのか?」という質問が出ました。クラス内のおよそほとんどの人が同じような疑問を持ったようです。おそらく、他の国でも「ピューリッツァ」で通っているのではないかと思われます。しかし、この時の先生の答えはNO.「そういう人もいるかもしれないわね。」という答えでした。後日、CNNニュースのキャスターも「ポーツァ プライズ」といっているのに気がつきました。アメリカの賞なんだから、このままの発音で各国に通じて良さそうなものなのに。たぶん、どの国でもつづりから発音したのがそのまま流通してしまうということが時々起こるのでしょう。いい勉強になりました。

宗教の話

「あなたの宗教は何?」って聞かれるのは一番大変です。たいていは「仏教」とか「神道」とか行って簡単に済ませてしまいますが、ときどき「無宗教」と答えることがあります。大抵びっくりされますね。一度、そう答えたときに、「大丈夫。食べて、寝て、空気を吸っているんだから、同じ人間だ。友達だから。」と慰められた(?)ことがあります。ちなみに彼は敬謙なクリスチャンでした。

ワーカーホリックNo.1

アジア人、夫がコンピューター関係のエンジニア、自分は若い主婦」という人たちが集まって話をすると、たいてい、自分の夫が、「帰りが遅い!」、「帰ってきても仕事をしている」、「時々休日も仕事をしている」という話で盛り上がります。「たいてい真夜中に帰ってくる。」「たいてい日曜は仕事に行く」といったら、この中で、私のパートナーがNo.1ワーカーホリックになりました。なんだか悲しいですね。(ちょっと昔の話です。でも今でもまだNo1を誇っています。)
私には分かりませんが、彼女たちの同じ職場のアメリカ人はほとんど残業をしないそうです。それを聞くと「いいよね〜。」といってみんなで羨ましがります。「アジア人を働かせて儲けてるのよ!」と文句を言う人もいます。そういう風に受け取る人がいるということは、やはり多少の落差はあるんでしょうね。

アジアゾウ

これもテレビで聞いていたことが本当になった話。
アジアゾウって人の仕事を手伝ってくれて、とても頭がいいって聞いたことあったんですけど、あるときベトナム人の友達が近所の人が飼っていたゾウの話をしてくれました。ゾウに優しくした人と、ゾウにいたずらしたことのある人が、そのゾウを山に連れて行って仕事を手伝わせようとしたら、優しくしてくれた人にはちゃんと木を集めて運んでくれて、いたずらした人の木は放り投げてばらばらにしてしまったそうです。「ゾウはちゃんと覚えてるんだよ。いじめたらダメなんだよ。」と、その人はいいました。生活の中にゾウがいるんです。

戦争の話

ボスニアから来た人がいます。他の人が彼女との会話を発表していたときに、昔を思い出して泣き出したことがあります。イランから来た女の子は、子供のときによく爆撃があった話をしてくれました。街に来た国連軍の人に英語でスピーチしたときに、彼らから送られた記念のマークを宝物にしているそうです。TVで聞いていたことが私にとって本当に身近になってきました。

アジアは広い

 ある日、クラス内でグループに分かれました。日本人、韓国人、ベトナム人、台湾人、そしてアゼルバイジャン人という組み合わせでした。その時に、金髪で青い眼のアゼルバイジャンの人から「今日は全員アジアンだね。」と言われて、一瞬びっくり。でも、そうなんですよね。アゼルバイジャンは黒海沿岸の旧ソ連邦の一部ですから、そう言っても不思議ではないわけです。改めてアジアって広いんだなあと思いました。アジアの東の果ての島に住んでいた私にはその広さを体感したことはないんですけどね。

するめ事件

 私たちのクラスの中では、ときどき、いろいろな国の食べ物が出回ります。あるとき、ベトナムに里帰りしていた生徒が2週間の旅行を終えてクラスに戻ってきました。お土産は辛口のするめとあられみたいなお菓子で、ブレイクタイムに一番前の席にならべてみんなに薦めてくれました。私を含め何人か生徒が"Thank You."といってもらいにいったのですが、アメリカ人の先生は「なんてにおいなの!」と言って鼻をつまんでいました。もう一人、別のクラスからも先生がやってきたのですが、「私のクラスと同じ匂いがするわ。逃げ出してきたのに!」といって、私たちの先生を連れてでていってしまいました。(怒ってたわけじゃないです)ベトナム人の生徒は別のクラスにもお土産を配って来ていたみたいです。
 確かにするめのにおいは強烈ですが、それでも私たちにとっては食べ物のにおいです。意外でしたね。そんなに耐えられないほどひどいにおいだとは思わなかったんですけど。くさやなんて、どうなっちゃうんだろうと思いました。
 ちなみに、中国、韓国にはするめと同じ食べ物があるということ、ロシアから来た人は魚の干したのを良く食べる、ということをしりました。


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